JR北海道 キハ281系 特急「スーパー北斗」

  

JR北海道が誇る高速振り子特急気動車群。その先陣をきって登場したのが、このキハ281系。
「スーパー○○」の愛称が乱発されるJR特急の中にあって、まさに「スーパー」を冠するに相応しい俊足を備えています。

現在のJR北海道の新型特急車輌が持つ高品位なインテリアの礎を築いたのも、この「スーパー北斗」。
「HEAT281」の愛称こそ789系「スーパー白鳥」へと譲りましたが、
色褪せない「ゆとり」と、いまだ冷めることのない「HEAT(=熱き思い)」がそこにはあります。



グリーン車

後継車輌のキハ283系が登場して大活躍している今となっては、全体的にあっさりめ、
そして客室内の途中で配列が逆転する点も含めて、「見慣れた」感じのするキハ281系のグリーン車です。
「最強の在来線グリーン」と言われるキハ283系のグリーン席へと発展を遂げる脇役達がそこかしこに隠れています。

座席は、バックレストのリクライニングと連動して座面が前に迫り出す機構を装備しています。
さらに腰部にあたる場所にある黒い小さなレバーはランバーサポートレバー。
腰の部分が僅かに前に押し出され、人間工学的に最も疲労感の少ない態勢を維持できるというもので、
鉄道座席ではほとんど採用例が無いのはもちろん、乗用車の世界でも高級車でしかお目にかかれない機構です。

オーディオサービスは、全国的にサービス縮小の動きを見せていますが、JR北海道では健在。
備え付けの自社情報誌にオーディオパネルの使い方と番組表を載せています。
イヤホーンも座席備え付け。エアラインでよく見られるチューブ式で、これがJR北海道の標準仕様。
車内で使う以外に転用が利かないので、利用者に持ち帰られてしまう心配がありません。

車内は全席禁煙なので、デッキ部分に喫煙ブースがあります。


重厚路線で「ゴッテリ」したキハ283系と、清楚で「スッキリ」したキハ281系。 あなたはどちらがお好みですか…?






普通車

一見して、とても「振り子車両」とは思えないほど広々とした車内空間です。
たいていの「振り子車両」はコンター(車体断面)が上方向へ窄まっているのが普通ですが、
キハ281系はキレイなまでの箱型をしています。
このへんの車体設計マジックをぜひ知りたいのですが…。

座席は前作「785系スーパーホワイトアロー」の座席をベースに、モケットなどに手を加えています。
モケット表皮はパッと見て、ツルツルと滑りそうな感じですが、実際に座って見るとざっくりとした風合い。
振り子運転時の横滑り感も全く感じられません。

フットレストは跳ね上げ式。このフットレストが高速で振り子走行しているときに横方向へビビる感触があります。
台座の取り付けネジなどの締め具合によるものでしょうか。

座席上部に取りつけられた手すりはデザイン先行より、実用本位のモノ。
全体的にスマートな車内のなかで、この手すりが妙に目立ち浮いている感じがするのですが、
実際、走行時にトイレなどに立ったときに、しっかり掴むことができ心強いです。

デッキ仕切りドアの上には電光案内表示板。
この表示板のなかに「号車」案内が組み込まれているのですが、「増」と点灯する部分があるあたり、
相当に「増結」運転が行われるのだろうな…と思わせることしきり。
…ということは、スーパー北斗の増結車は基本編成からの通し号車番号ではなく「増1号車」「増2号車」となるんでしょうね。

どうでもいいですが、 車椅子専用席はこの状態でもストッパーが効きます。
(最近はこのストップ機能を備えた車両も多くなってきましたね。)






サニタリー

サニタリーコーナーは大変簡潔にまとめられています。
こちらも他の振り子車両に比べて、空間内にかなりの余裕があります。






デッキ

いまや北海道の新型特急車では「お約束」の存在となった感のある、先頭車の展望デッキ。
高速振り子運転でカーブに突っ込んで行く様をここから眺めると、ヘタなジェットコースターより迫力があります。








車掌室
 グリーン車にある車掌室は、なんとオープンカウンター式。
 季節によっては画像のようにオーナメントが飾られ、
 かなりフレンドリーな雰囲気を醸し出しています。
 プチホテルのフロントカウンターのようでもありますね。







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