JR九州 キハ147系 特急「はやとの風」


霧島連山の山間を駆け抜ける漆黒の覇者は、刹那の突風。
前代未聞の真っ黒なボディに金のエンブレム、唸るディーゼルエンジン。否が応にも力強さを醸し出す特急「はやとの風」。

新幹線「つばめ」からリレーする薩摩隼人の新特急は、木のぬくもりで包んでくれる優しさにも溢れていました。




普通車

真っ黒なボディの「はやとの風」号。ホームに入線してくる時点で、すでにタダモノならぬ雰囲気ですが、
車内に一歩足を踏み入れると、さらにタダゴトならぬパラレルウッディーワールド。
至るところが木・木・木。化粧板は木目で床面はフローリング。 新幹線「つばめ」以上の衝撃が待っています。

座席のほうは、見てすぐ分かるように800系「つばめ」の座席をフューチャーしたものです。
ソデ体などの座席下部は885系「かもめ」から持ってきているので、 言ってみれば「九州特急のイイトコ取り」な座席です。

「イイトコ取り」のこの座席、車内の雰囲気の盛り上げ役としてはいい役者ですが、
座席としては残念ながら「大根役者」といわざると得ません。
モケットの張られているところと、木目が剥き出しの部分の段差がどうにも居心地の悪さを感じさせてしまいます。
ちょうど首から肩に当たる部分がスカスカなので、バックレストにもたれると不安感があります。
さらに、座面とランバー部の詰め物のバランスがよろしくありません。
若干ランバー部がヘタってくるとちょうどいいかもしれません。
特別料金を徴収する列車の座席にしては、ちょっとお粗末な仕上がりで残念・・・・!






コモンスペース

各車センター部にあるコモンスペース。
この手の設備はJR九州の十八番ともいえる見せ所で、列車ごとの特徴を際立たせる存在でもありますが、
この「はやとの風」でも抜かり無くデザインされています。

「スーパービュー踊り子」号の如くに、カーブデザインの1枚巨大窓だったらさらに開放感も増したのでしょうが、
残念ながら改造車ゆえの制約があり、横方向の梁は残さざるを得なかったそうです。

錦江湾沿いを行く時に見える桜島の勇壮な姿は、ぜひこのスペースから眺めたいところです。






サービスコーナー

吉松方の先頭車にはサービスコーナーが設けられています。
「はやとの風」では客室乗務員が乗務して車内販売や観光案内に努めますが、
このサービスコーナーは、カウンター販売向けの設備というよりは、車内販売の準備用スペースといった感じです。






サニタリー

サービスコーナーの反対側にはトイレ。通勤型車両のトイレをそのままベースとしたので、個室内は大変コンパクト。
新幹線「つばめ」のサニタリーをイメージしているようで、白壁とブラックの床面の対比は木目が強い車内では妙に近代的な雰囲気。






デッキ

通勤型からの改造ゆえデッキが無く、出入り台と客室が直結の「はやとの風」。
そんな中で、少しでも特急車としての質感とレベルを保とう・・・ということかどうか分かりませんが、
デッキ部と客室の境界に相当する部分は木製のパーテーションが立てられ、ベンチシートでコモンスペースを形成しています。

鹿児島中央方の先頭車、まさに運転席直後にもベンチシートが設けられフリースペースとなっていますが、
先頭車をパノラミックタイプにして、展望が楽しめるスペースであったらなぁ・・と思ってしまうのは私だけ?

ちなみにゴミ箱は無粋なボックスではなく、竹を編んだ手作りの籠。凝ってますねぇ。






コックピット

 コックピットです。「はやとの風」のステッカーが貼られているあたりがお茶目ですね。








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