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全日空が“ダッシュ400”で国際線の運行を始めたのは1991年。 欧米のエアラインにも引けを取らない装備とサービスで、「NIPPON」の航空会社として大きく飛躍しました。 そんな全日空の国際線サービスがさらに世界へと羽ばたいたのが、1999年。 「STAR ALLIANCE」への加盟を果たし、北米線に「シカゴスタイル」と呼ばれる新キャビンのB747-400が登場します。 バーカウンターやビジネスコーナーを備えたキャビンは、海外旅行への憧れを大きくさせてくれるものでした。 「シカゴスタイル」は翌2000年にニューヨーク線・サンフランシスコ線・ロサンゼルス線へも拡大され、 ここに「スーパースタイル」と呼称されるサービスが確立されます。 現在、10機の国際線ジャンボの内、7機が新世代「ニュースタイル」キャビンへと改装されて、 レジナンバー403A・404A・405Aの3機が「スーパースタイル」を残しています。 ※ ※ ※ ※ ここで紹介する画像は、国内線の羽田−長崎に同機が投入された時に撮影しました。 厳密には、正式な国際線仕様のキャビン装飾などに若干の差異があります。あらかじめご了承いただいた上でご覧下さいませ。 |

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個室タイプの「ニュースタイルキャビン」が主流となった現在、やや古めかしさが感じられる「スーパースタイル」です。 全日空が初めてファーストクラスに「フルフラットシート」を採用したのは1996年。 「シカゴスタイル(後にシカゴ線以外にも広がり“スーパースタイル”へと呼称が変化)」を始める3年前から ファーストクラスにフルフラットシートを装備させていました。 これは日本のフラッグキャリアである日本航空よりも先にフルフラットを採用したことになり、 全日空の“枠”に捕らわれない挑戦的な開拓精神を象徴する出来事でした。 さて、肝心の座席ですが、リクライニングとレッグレストの操作は全て電動アシスト機能によるものになっており、 利用者は手元のボタン一つで、自分が最も寛げる姿勢を採ることができます。 フルフラットもボタンを「カチッカチッ」と2回押すことにより、後は全自動で座席がベッドに早変わり。 座った状態からでも、リクライニングからフルフラットへと移行することができ、 座席の動きにあわせて全身がスルスルスル〜ッと勝手に動いていくのは、ちょっと快感〜(^-^) 座席状態の時の掛け心地は、「ニュースタイル」の座席よりホールド感があって、こちらのほうが良好な印象を持ちました。 一方、ベッド状態の時の印象はダンゼン「ニュースタイル」のほうに軍配が上がります。 こちらは、座席を構成するパーツごとの柔らかさが違っていて、どことなくぎこちない感じ。 寝そべってみると、例えば、座面だった部分と背もたれだった部分などの継ぎ目に、かなりデコボコ感があります。 シートピッチは世界最大の211センチ。前後左右、周りの席が全てフルフラットになっていても、 席から立って通路へと出る際に障害がないような設計数値となっています。 ヘッドレスト部分を外側から大きく包み込んでいるのは「ヘッドレスト・セパレーター」 センターアムレストに埋め込まれたボタンを押すと、セパレーターが上下に動きます。 シートをフルフラットにした時にセパレーターを立てておけば、周りの人から顔が見えない・・というのがウリのようですが 実際に使ってみると、「まぁ、隠れはするかな」という程度で、完全に周囲をシャットアウトするほどの効果はありません。 |
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センターアームレストには液晶テレビが格納されています。大きさは6.5インチで、今となってはやや小ぶりなサイズ。 エンターテイメント・コントローラーはワンタッチで引き出すことができる、ゲームタイプのものです。 ちなみに初期型のシートでは、テレビは5インチで、コントローラーもシート内側に据え付けられたタイプでした。 現在のシートは、B777-200の国際線仕様機のものと合わせられた2世代目のフルフラットシートになっています。 Aコンパート最前部の湾曲した壁面には、観音開きの扉が付けられています。 この扉の向こうには、飛行用のレーダーが・・・・ではなくクロークコーナーが設置されています。 Aコンパート最後部には新聞受けとマガジンラック。そして発着地の日付と時刻が表示できる電光板が設置されています。 |

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「スーパーリラックスシート」と銘打って、大型シートを6アブレストで展開させたスーパースタイル・ビジネスクラス「CLUB ANA」。 他社のファーストクラスにも近づこうというほどの付帯設備とサービスは、現在のCクラス豪華化の先駆けでした。 リクライニング角度は最大49度。レッグレストを引き出して使えば、頭の先から足のつま先まで全身を委ねることができます。 さらにシートピッチは50インチ(約127センチ)。レッグレストを使って足を最大に投げ出しても前席との余裕があるほどです。 センターアムームレストには液晶テレビが収納されていて、Fクラスと同等のAVオンデマンドサービスが受けられます。 ヘッドレスト部分はアジャスタブルヘッドレストになっていて、左右がウィング型に迫り出すほか、 手前に若干起こすことも可能で、リクライニングを倒しながら頭を起こすという姿勢を採ることができます。 実際に座って、あちこちの機能を使ってみたのですが、各部の動きが大変ギコチなく重々しい感じでした。 例えばヘッドレストは相当なチカラで引き出さないと角度が変わりませんし、 液晶テレビも思い切り押し込まないと収納のロックが掛からずに、またビョン!と出てきてしまいます。 リクライニングはスムーズで、ストッパーもしっかり効いていましたが、レッグレストのほうがダメでした。 任意の角度調節が大変難しく、バネの跳ね上がるチカラが強すぎるように感じます。 |

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エコノミークラスは3+4+3の10アブレスト。(Eコンパート後方は2+3+2配列) ジャンボの横幅を最大限生かしたシート展開で定員確保に努めており、 横10アブレストは国内線の普通席と変わらないシート展開となっています。 シートピッチは最大86センチ。これは国内線に比べるとかなり広く感じられます。 ただ、場所によっては86センチ以下のピッチになっている席も存在し、 このあたりになると国内線を使っているのと変わらない窮屈感が漂います。 最大リクライニング角度は34度。前席の座席下にはフットレストバーが装備されています。 エンターテイメントコントローラーはアームレストに収納されており、蓋をパカッと開けて取り出します。 全席に液晶テレビが前席背面に装備されていることから分かるように、 映画・音楽・ゲームなどの機内エンターテイメントは、Fクラス・Cクラスと共通のチャンネル数が準備されており、 コントローラーもF・Cクラスと同じものが装着されています。 ちなみに、スーパースタイル機には「プレミアム・エコノミー」の設定は無く、FCYの3クラスになっています。 |

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「シカゴスタイル」を最も世間に知らしめたのが、このバーコーナーの存在ではないでしょうか。 空の旅は、シートに着席したままで目的地までを過ごすのが前提だったのを、 このバーコーナー、そして後述のビジネスコーナーと、機内で動き回れる場所を作ったのはとても画期的なことです。 「かつてのメジャーエアラインは、ジャンボのアッパーデッキにラウンジを設けていたじゃないか」って? あれはFクラス専用だったのがほとんどでしたが、これはなんとCクラスで使える(というかCクラス専用?)スペースなのです。 国内線での撮影ですのでカウンターの上はキレイに片付いた状態ですが、 国際線運行時にはワイン・ビール・日本酒などのアルコール類からミネラルウォーターやソフトドリンク、 スナック類にチョコレート・プチケーキなどがスタンバイされ、セルフサービスで楽しめるようになっているようです。 もちろんスツールに掛けて、友人同士で談笑したり、ビジネスパートナーと商談するのもOK。 (でもこの広さでは、談笑スペースとセルフサービススペースが混同してしまうような気がしますけど・・・) |
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「バーコーナー」とともに話題をまいたのがこの「ビジネスコーナー」。 フライト中も仕事の続きをしなくちゃ・・・取引先に急いで連絡を取る用件がある・・・ そんな世界を忙しく翔けるビジネスマンの要望を叶えるために、 ビジネスコーナーには、カード決済の公衆電話・送信用FAX・パソコン用電源ジャックが用意されています。 書類を広げたりパソコンを使ったりするには充分な広さのライティングデスクも2席分が設置されています。 パーテーションで仕切られているので、ある程度のプライベートも確保されています。 (ちなみにCAさんに伺ったところ、機上インターネット接続はできないとのことでした。) ビジネスコーナーはアッパーデッキの階段側に設置されています。 これ以外にも、Fクラス後方・バーコーナー前方・Yクラス最後方の3箇所にカード決済公衆電話が設置されています。 |

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国際線仕様機なので、大型のギャレーがあちこちに設置されています。 Cコンパート前方には、アッパーデッキへの階段と平行した形でギャレーが設けてあり、 国内線機を見慣れた目からすると、この部分にギャレーがあるのはちょっと異色に見えます。 国内線での撮影だったので、ギャレーの中がやけにスッキリして見えますが、 国際線で飛ぶ時は、ミールやドリンクを満載したワゴンとボックスでギッチリいっぱいになるんでしょうね。 |

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機内ではF/Cクラス共用となるラバトリーを2箇所(Bコンパート左/右前方)と、 Cクラス専用ラバトリー1箇所(Bコンパート右後方)の、合計3箇所を見てきましたが、その格差にちょっとビックリしました。 F/C共用となるラバトリーは、シンクがストーン調の落ち着いた雰囲気。蛇口も大きく、湯/水の切り替えもスマートなもの。 国際線長距離路線では、機内でリラックスウェアの配布があるので、これへの着替えを考慮した着替え台が設けられています。 ベビーベッドは、若干小ぶりながらクッション材が張られた柔らかいものが装備されていました。 一方、位置的にBコンとCコンの真ん中に位置することから「Cクラス専用」と思われるラバトリーは・・・ これがほとんど国内線普通席ゾーンに設置されているラバトリーと変わらない雰囲気でした。 ギラギラ光るアルミ剥き出しのシンクに、小型の蛇口。ベビーベッドはそっけない一枚板のものが設置されています。 「ANA//」のロゴが入った化粧品立てが据え付けられていますが、 おそらく国際線で飛ぶ時にはここにローションやハンドクリームなどの化粧品が置かれるのではないかと思われます。 Yクラスのラバトリーは見ていないのですが、多分この「Cクラス専用」のと同じ雰囲気になっているのではないでしょうか。 |
