全日空 Boeing747-400D テクノジャンボ

  
  

おそらく日本人の思い浮かぶ「ジャンボ機」とは、この「Boeing747-400D」ではないでしょうか。
全日空「Boeing747-400D」の定員569席は世界最大。

「-400D」型は、近距離輸送専用として1日の離着陸回数増加に対応したスペックを持つ「ジャンボ」。
この「-400D」タイプのジャンボ機は世界中でも日本のみでしか就航しておらず、
この狭い国土の日本において、この巨大キャパの飛行機が国内線で日々何十便も、しかも満席で飛んでいるという事実。

まさに日本の経済を根底で支える影の立役者が、この「ジャンボ」なのです。






プレミアムクラス スーパーシート・プレミアム


2008年4月から「スーパーシート・プレミアム」は、「プレミアムクラス」と名称を変えてサービスアップが計られました。
しかし、B747-400Dの「プレミアムクラス」は、2008年10月現在で全機が以前の「スーパーシート」時代の座席を装備しており、
「プレミアムクラス」タイプの新型シートを備えた機体は存在しません。

座席は、B777-200・-300のような「和」テイストを感じるカバーへの交換もされておらず、ピッチも以前の97センチのままです。
空港でのラウンジや荷物優先引取り、上空での飲食などのサービスのみが「プレミアムクラス」という状態です。
現在のグレーブルーのカバーは「スーパーシート」が「スーパーシート・プレミアム」になった際に交換されたものです。
以前に比べるとカジュアルな雰囲気が強く、良く言えば「明るく」、悪く言えば「軽すぎ」な印象です。

プレミアムクラスキャビンは、空間が奥に向って窄まる「デルタ形状」になっているので、大変独特な雰囲気があります。
基本は2人掛けシートが並んでいますが、最前列の「1A」席と「1K」席は1人掛け。
前に思いきり足が投げ出せるのと、ぶっちぎりのプライベート感から一番人気の席となっています。
ただ、1A・1K席とも側面壁が曲線を描く位置にあるため、着座位置から窓まで若干の距離感があるキライがあります。
また、この両席は頭上にオーバーヘッド・ストウェッジがなく、荷物は2番列以降の空いたスペースに収納するしかありません。
1A・1K席をご指名の際は、機内への持込荷物を少なめに・・・

座席自体はけっこう大きめの印象。さすが「スーパーシート」時代から使われてきただけあって、余裕のサイズです。
私個人の感想としては、JALのファーストクラスよりもこちらのほうが体にしっくり馴染む感じがします。
リクライニング角度は、後方席とのピッチから大きくは倒れませんが、
背面の奥行きがあるので最大角度でもけっこう倒れているような気がします。

新型シートへの換装開始は、2009年1月以降を予定しており、現在はB767-300を優先して新型シートへの交換が行われています。
なお、B747-400Dではシートピッチの拡大が114センチ(45インチ)となり、他機種の127センチより若干狭いピッチとなる予定です。



  マガジンポケットには機内誌・インストラクションカードのほか、スリッパやヘッドフォンをセット。
  以前からこの形態だが、JALのファーストクラスと比べると、雑然とした印象は否めない。
  「おやすみ(起こして)カード)」と、プレミアムクラス専用ドリンクメニュー。
  いずれも「プレミアムクラス」になってから装備されるようになった物。
  「おやすみ(起こして)カード)」は表面と裏面で使い分け、このようにポケットに差し込んで使う。
  上空でのサービスを受けるか受けないかの意思表示となり、ホテルの「Don't Disturb」カードのようなもの。
  テーブルはインアーム収納式。若干だが前後にも動かせ、食事の時にはテーブルを手前に引き寄せると便利。
  2面折り畳み式で、食事や仕事の時はワイドに広げて、ちょっとした物置きに使う時は片面だけ展開。
  センターアームレスト先端はカクテルテーブル。ドリンクやおつまみはテーブルを出さずとも、ここに置ける。
  その下には小物入れ。寝るときのメガネ入れなどとして重宝するが、降機時の置き忘れには注意。
  ヘッドレストは、左右がウイング型の可動式。俗称「ゾウの耳」。
  頭部分をしっかりホールドすることができ、居眠りする時などに立てれば頭がフラフラせずに済む。
  フットレストとレッグレスト。レッグレストは肘掛のボタンを押すと座席下から跳ね出てくる。
  レッグレストの角度調整とフットレストの開閉は、乗客自身が手動で角度調整をする。
  センターアームレスト下にあるコントロールパネル。
  音楽チャンネル、アテンダント呼び出し、読書灯の点灯・消灯を操作する。
  リクライニングとレッグレストの操作ボタン。リクライニングはフリーストップ式。。
  ランバーサポートのレバーは矢印の差す方向、乗客の背中部分にある。
  ピローとブランケットは、最初から全席にセットされている。
  ブランケットは専用のタグ付きなのと、肌触りがなんともいえない柔らかさで、欲しがる人が多いという。
  画像は「プレミアム・デリ」。朝食・昼食・夕食の時間帯以外のフライトで提供される「軽食」。
  和モノと洋モノがあり、発空港・時間帯により内容が異なる。画像は「まつたけご飯と野菜の煮炊き」
  こちらは「朝食」。以前はボックスでの提供だったが、現在は「匠味」用の小箱で出てくる。
  「サンドイッチ」メインの場合、内容的には「スーパーシート」の頃と大して変化が無いように感じる。
  以前の茶菓設定時間の食事が「プレミアム・デリ」になり、昔のようなお菓子ボックスは出てこなくなった。
  その代わりか、オーダーすれば小袋のスナックやショートブレッドなどが提供される。ただし「うどん」はない。
  こちらも希望すればもらえる「プレミアムクラス・アメニティ」
  アイマスク・マウスウォッシュ・耳栓・靴べら(紙製)が貰え、ちょっとした国際線ビジネスクラス気分。



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スーパーシート


こちらは「スーパーシート・プレミアム」以前の、かつての「スーパーシート」の頃の画像。
「スーパーシート」の末期のキャビンで、「ANA」のカンパニーカラーである深いブルーのシートカバーが印象的です。

機内食が提供されない時間帯には、お菓子が入ったボックスが配られていました。
現在の「プレミアム・デリ」は、やや中途半端な感じがするため、このお菓子ボックスとの選択制にしてくれればと思います。









エコノミークラス


先頭部Aコンパートの「プレミアムクラス」の後方、BコンパートからEコンパートまでは全席が普通席です。
2階席(アッパーデッキ)は3+3の横6列が基本。メインキャビンは3+4+3の横10列が基本で、普通席は全542席。
アッパーデッキだけも84席が設定されていて、これはプロペラ機の「ボンバルディアQ400」よりも多い座席設定。
言ってみれば「B777-300」が「Q400」を背負ったようなもので、「ジャンボ」の愛称がダテではないことがうかがえます。

座席は79センチ前後のシートピッチ(座席位置により若干ピッチに違いがある)で、お世辞にも「広い」とはいえません。
背面テーブルは倒した後に、若干手前に引くことができ、食事や書き物をするのに便利です。
非常口近くの席では前に席が無いため、テーブルはインアーム収納式となっています。
また、機内誌やインストラクションカードは窓側のポケットに3席分がまとめて入れられていて、通路側だと手を伸ばしにくいです。
当然荷物は全て天井にオーバーヘッドストウェッジに仕舞うほか無く、足を伸ばせる分、若干の不便もあります。

メインキャビンは天井がフラットですが、アッパーデッキは天井が丸くなっていて、独特な雰囲気。
アッパーデッキの客席では、窓と座席の間にショートストウェッジがあり、アタッシュケース程度の荷物が収納できます。
また、階段を上がると目の前にある89AB席も独特な座席配置で、ここはおそらく「ラスト・プライオリティ」。









サニタリー


空間活用の限界を極めているのが化粧室。このコンパクトさは、ある種「見どころ」といえるかもしれません。
Bコンパート前方に2箇所、Dコンパート前方に2箇所、Eコンパート後方に4箇所、アッパーデッキは前方に2箇所を設置。
おむつ交換台が付いている化粧室もあり、壁側に折りたたみ式の収納台が取り付けられています。










ギャレー

画像はBコンパートメント前方のギャレー。「スーパーシート」用のドリンクや茶菓はここで準備されます。
カートやコンテナが収納がなされた内部は、実にメカニカル「サービスベース」というより「機械室」のようですね。
ギャレーは、機内レイアウト変更や長距離用に設備拡大しやすいように、細かく分割できる構造になっています。













1998年6月に登場した「ポケモンジェット」。その後、全日空の特別塗装機シリーズとしてすっかり定着しました。
これまでに5シリーズの特別塗装機が登場し、その全てが「B747-400D・テクノジャンボ」メインにラインナップされています。

各シリーズの就航時期は下記の通り。
■「ポケモンジェット1998」(JA8965:ほかにB767-300も2機活躍)1998年6月〜2000年
  トリトンスキームをベースにポケモンを描いた初代。子供の搭乗率が前年比250%増というとんでもない記録を打ち立てた。
■「ポケモンジェット1999」(JA8964:B767-300も2機活躍)1999年6月〜2006年2月
  ブルーを基調とした、ポケ機初のフル特別塗装機。一般公募により「海のポケモンを空へ飛ばす」イメージがデザインされた。
■「ポケモンジェット・インターナショナル」(JA8962)1999年2月〜2006年5月
  唯一、国際線を飛んだポケ機。欧米路線を飛び、各国の子供達を狂喜の渦に。ポケモンの世界規模での人気を見せ付けた。
■「ピカチュウジャンボ」(JA8957)2004年5月〜現役就航中
  ピカチュウをイメージした、文字通り異色の「イエロー」ベースのポケ機。歴代ポケモン映画の主役がペイントされている。
■「お花ジャンボ」(JA8956)2004年12月〜現役就航中
  一般公募デザインで塗り替えられた最新ポケモン機。これまでの最多の27色の塗料が使われ、カラフルさは歴代イチ。



普通席では、ヘッドレストカバーに「ピカチュウ」がプリントされた「ポケモンジェット」仕様になっています。
また、機内で提供されるドリンクサービスのカップも「ポケモン」がプリントされた特別なもの。
希望者に配布される搭乗記念のポストカードも「ポケモンジェット」が描かれた限定品になっています。
カップやヘッドレストカバーは記念のお持ち帰りリクエストOK。
意外と持って帰るお子様連れが多いので、「ポケモンジェット」搭乗の際にはキャビンアテンダントさんに頼んでみましょう。
(もちろん大人でもお持ち帰りできます(笑))

一方「プレミアムクラス」では、ヘッドカバーやドリンクのカップは「プレミアムクラス」仕様となっています。
そのため、「プレミアムクラス」利用だと、運良く「ポケモンジェット」に当たっても楽しみが半減かも・・・?
(プレミアムクラス利用でも、希望すればポケモンのカップやポストカードはもらえるそうです。)


  ピカチュウが大きくプリントされたヘッドカバー。希望すれば持ち帰りができる。
  ギャレイの仕切りカーテンも「ポケモン」がプリントされた特別仕様。
  ちなみに普通席のアテンダントさんもポケモンのエプロンをして、雰囲気を盛上げています。
  ギャレイの仕切りカーテンのアップ。
  ドリンクサービス用のカップも「ポケモン」プリント。過去、数種類のカップが存在したが、現在はこのデザイン。
  これも希望すれば、新品をおみやげ用に持ち帰らせてくれる。
  搭乗記念の定番「ポストカード」も「ポケモンジェット」限定のものがもらえる。
  現在は「ピカチュウジャンボ」と「お花ジャンボ」の2種類があり、たいてい2種類ともが搭載されている。
  過去の「ポケモンジェット」で貰えた、搭乗記念ポストカード。(現在、これらのポストカードは配布終了)
  ANA限定ポケモンゲームカードが当たるなどのキャンペーンもしばしば実施されていた。
  2000年くらいまではポケモンジェット専用時刻表も発行されていた。
  日々の就航路線がこのように公開され、ポケモンジェットを狙って乗ることができた。
  専用時刻表の中身。現在はポケモンジェットのスケジュールは非公開。
  機体のやりくりによる機材変更が発生すると苦情が殺到したため、スケジュール非公開となったと言われている。
  ポケモンジェット登場初期、このような軽食が全席でサービスされていた時期もあった。
 Pokemon icon powered by "Pokesho".










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