106  3月 9日  満月

 今日は満月です。
満月や新月の日は、なぜかお産が多いのです。
潮の満ち引きもお産に関係あると言われています。
           (これは人も一緒だと聞きました。)

 知らず知らずに体が分かっているのでしょうね。





107  何のため?

 ネコやイヌにはひげがあります。
それぞれアンテナのような役割をしています。
実は馬にもひげがあります。 あごの下までびっしり。
ここに雪がいっぱいくっつくと、シャンデリアのようできれ
いなのです。 じゃらじゃらしてるの。

そして、目のまわりにもなが〜い毛が生えています。
長いので、人差し指くらいはあるのです。(目毛?)
これは一体、何のためにあるのかな?





108  3月 12日 がまんしないで

 3月も中旬だというのに、最高気温がなかなかプラス
になりません。 2月の中旬の気温だということです。 
最高気温がマイナスの日を「真冬日(まふゆび)」といい
ます。 こう真冬日が続くと、お母さんはなかなか仔馬を
産んでくれないのです。 
寒いから、ちびがカゼを引くと心配してなのでしょう。 

 予定日をすぎてるお母さんたちがたくさんいるので、
あとが詰まっています。 
もしかして、暖かい日にいっせいに産むのでは・・・。 





109  見つかった?

 新しく産まれたちびちゃん、まだおっぱいの場所がよ
く分かっていません。 よたよたとお母さんに近寄って、
まずは前脚の脇に顔を突っ込みます。 
「あれ?! あれ?!」 一生懸命さがしています。 
「おかしいなぁ」 次は前脚と前脚の間に顔をいれま
す。 「んー・・・?」 お母さんはちょっとめいわくそうで
す。  「ここはどうだっ」 うろうろしてやっとおっぱいの
場所にたどり着きました。 
やっと探し当てたので、おいしさ倍増なようです。 
見ているこっちもお腹がすいてきます。

見付かってよかったね。





110  加減

 馬はうれしい所を手入れすると、お礼をしてくれます。
あるお母さんの背中のうしろを手入れしていたら、鼻を
もそもそはじめました。 「あ、うれしいんだ」 そう思い
ながらやっていると、くびをぐいっと曲げて私の肩に鼻を
あてました。 そして肩に鼻をもそもそさせてお礼をして
くれます。 馬同士ならそこでずっと噛むのですが、人
間にはしてはいけない事をわかっています(人間は噛ま
れたら痛いもんね)。 
噛みたいのをがまんして、やってくれているのがよく分
かるのでうれしいです。 

ちなみにちびたちは無差別攻撃です。





111  不思議

 ちびがお母さんのお腹から出て来て立てるようになる
と、うんちをします。 お腹の中でずっと貯めていたうん
ちを出すのです。 これは無菌なので、素手でさわって
も問題はないです(ちょっと勇気がいるかもしれませ
ん・・・)。 そして、そのうんちはヤギのうんちみたいに
ポロポロで、108つあると言われているそうです。 

 馬のひづめの裏は平らではなく、くぼみがあります。
産まれたてのちびのひづめは、そのくぼみをおおうよう
に、やわらかい弾力のある白いゴムのようなものがつ
いています。 それは生まれてくる時に、ひづめでお母
さんを傷つけないようにするものだそう。 

 なるほど、うまい事で来てるなぁ・・・。

お母さんは、その白いものを、食べるのです。
もぐもぐと・・・おいしいのかな。





112   平等。

 お産が近いお母さん馬2頭が、少し狭い放牧地に話さ
れました。 いつ産気づいてもいいように人の目の届く
所に放牧します。
草がなかったので放牧地まで牧草を抱えて行きました。
「あ、牧草だ」
お母さん達は気がつくと、私の(牧草の?)あとをゆっく
りついて来ます。
 ケンカをしないように2つに分けて置きました。
「さて、仕事にとりかかるかな・・・」そう思っていたら
なにやら遠くから視線を感じました。
その先を見ると、遠くのポニーがこっちを見ています。
「こっちも草がないの。 おくれよ。」
・・・・はいはい。
また牧草をとりに行って、ポニー達にあげました。

みんな平等ね。 





113  冬毛

 馬達の毛が抜けてきました。
冬毛が抜けてくるともうすぐ春だなぁと感じます。
だんだん抜ける量も多くなってくるので、ぬいぐるみが
たくさん作れそう♪
そして、みじかい毛に生え変わるのです。





114  

 おはよう〜。
鼻(私)と鼻(ちび)を合わせてあいさつをしました。
いつもはミルクのいいにおいがするのですが、たまに
変なにおいがします。
その日の夕方、馬房のちびを見ました。
ちびは、お母さんのボロを食べていました。
「あ、そろそろか」
 ちびは無菌で産まれて来るので、お母さんのボロを食
べて必要な細菌を取り込むのです。
やわらかいし、食べやすいのかもしれませんね。
これからはあいさつをするときに緊張してしまいます。
ボロを食べたあとにあいさつをすると、なんともいえない
においがするのです。

今日はいいにおいでありますように・・・。





115  がんばれお母さん!

 少し広い放牧地へ放されたちびちゃん達は、思う存分
に走り回ることができます。
「きゃ〜っ!!!!」とちいさな体で弾丸のように駆け
ずり回っています。

ここで大変なのは、お母さんです。
 ちびちゃんが心配なので一緒に付いていくのですが、
あまりにちょこまか動くので、ゆっくり草を食べる事もで
きません。  「待ちなさい!!!」 といなないてお母さ
んも一緒に走り回っています。

「お母さんも大変だなぁ・・・」と思いながら見ていたら、
ステーンッ!!
あまり勢いよく走り回っていたちびちゃん、カーブを曲が
りきれずに転んでしまいました。
ハッ!  ちびちゃん、立ち上がって静かになりました。 
ようやく我に返ったようです。
     (こうやって走る限度を覚えていくのですね。)
お母さんもやっとゆっくり出来ます。 よかった。
しばらくすると、またはしゃぎ出すのですが・・・。

がんばれ! お母さん!





116  変な声

 産まれたちびのとなりの馬房に産まれていない親馬を
入れました。ちびのにおいがするのでしょう。 
「ギョエ〜ッ!!」と鳴くのです。
興奮するものだから、馬入れで入って来たお母さん
1頭1頭にまで 「ギョエ〜ッ!!!」と言っています。 
ヒヒ〜ンではないのです。 なぜギョエ〜・・・・。
 録音して聞いてもらったら、誰も馬の鳴き声だと
思わないでしょう(笑)!
こんなんだから、このお母さんは「地球外生命体」と
呼ばれています。

あんまりうるさいので、扉を閉められました。
もうすぐお母さんになれるんだから、がまんしてね。





117  声といえば。

 声と言えば、もう1つ。
あるちびちゃんの話です。
産まれて何日が経つと、ちびちゃんに歯がはえてき
ます。  おっぱいを飲むときに歯が当たってしまって、
おかあさんはいたいのです。
「痛いでしょ!」 とお母さんはちびちゃんのおしりを噛
みます。 そのときにそのちびちゃん 「キョーン!!」 
と鳴くのです。
 最初は心配でしたが、おっぱいを飲むたびに鳴いて
いるので、しまいにみんな苦笑いです。
シカの鳴き声によく似ていました。
「この仔はシカじゃないか」と言っていましたが、今は
立派なお馬さんになりました。

このお母さんが、今年はどんな仔を産むのか実は
ちょっと楽しみです。





118  白目と黒目

 馬にも白目と黒目があります。
白目と黒目のことを獣医さんに聞いてみました。
「白目と黒目は同じなんだよ」 
「別々じゃないんですか?」

・・・どうや白目の延長上に黒目があるらしいのです。

「白目の上に黒目があると思ってた?」 「はい」
白目の上に黒目が重なっていると思っていたので、
びっくりしました。





119  

 放牧地にシカが出ました。

「キャ〜ッ!!」 びっくりした1歳達は出口に向かって
まっしぐらに走ってきました。
こわくて鼻をブーブー鳴らしています。

あれ? 2頭足りません。
「おっ?! なんだ? なんだ?」
なんと、シカ達を追いかけていました。
逃げるシカ達に追う馬達。 なにかが変です。
しまいにシカ達は牧柵を越えて逃げていきました。

 猛ダッシュで追いかけていた1歳達、一緒に牧柵を
越えないかとドキドキでした。





120  試練

 産まれたばかりのちびちゃん、少し離れた放牧地に
放しているので、厩舎まで帰る道のりは、ちびちゃんに
は大変なようです。  全然歩こうとしないのです。 
後ろから支えて押してもびくともしません。 
「歩くもんか」 ちびちゃんは意地になっています。 
なんとか押しながら前に進ませます。 
前脚はつっぱったまま、後脚もピンと張ったまま、半分
抱えられるように厩舎に着きました。
 馬服をぬがせてもらって、やっとお部屋に到着です。  

ちびちゃん、この道のりがそうとう不満だったようで、
馬房に入ったとたんに、前脚をばんばんならしはじめ
ました。  「むっか〜」 顔が怒っています(でもかわい
い)。  怒ったってだめなんだよ。 

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