











1 言葉
初めて北海道に来て、まずはじめに言われた事は
「仕事を覚える前に、言葉(方言)を覚えなさい」でした。
「なんのこっちゃ」と思っていましたが、なるほど、言って
る事がわからない・・・。
そして「なげる」という言葉をよく言われました。
「なげる」・・・なんだろう? 「なげるって何ですか?」
聞いてみました。
「捨てる」という意味だった。なるほど。 |
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2 足型?!
朝、親子の手入れをしていたら、おかあさんの背中
にぽこぽこと丸いものがあった。どうみても仔馬の
足型なんだけど、どうしてこんなところにあるの?
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3 頭いい
寝ている仔馬の頭が馬房から出てる・・・。
あぶないと思ったけど、この仔だけじゃなくて
ほかの仔馬も。
馬房の入り口が少し高くなっているから
まくらにして寝てるみたい。
馬もまくらがあったほうがいいのかな。
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4 もしかして
馬房に入ったとき、寝ている仔馬を起こしてしまいま
した。 でも、ちょっと顔を上げてまた寝てしまった。
本当に無防備。
そっと近寄って、かがんでみたけど薄目を開けるだけ。
そのままひざの上に頭を乗せてみたら、ひざまくらが
出来た! いやがるかと思ったのでうれしかった。
頭と首をなでてあげたら、気持ちよさそうに寝ていまし
た。 やっぱりまくらがあるといいみたい。
仔馬もわたしもしあわせでした。
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5 考えることは一緒?!
友達と食事に行ったときに、馬の話になって
「仔馬って、ひざまくらすきでしょう?」って言われた。
やっぱり考えることはみんな同じなんだね。
笑っちゃった。
その日は仔馬の話をたくさんしました。
自分の仔馬が一番かわいいみたい。(わたしも!)
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6 心音
受胎しているか、カメラで見た時の話です。(結構前)
獣医さんが「卵、ありますね心臓が動いているの分か
りますか?」と言いました。
卵は確認出来たけど、心臓が動いているのは分から
なかった。
「先生分かりません」 「ほら、ここだよ」獣医さんは
親切に教えてくれました。
手のひらで余るくらいの小さな卵、よく見ると
「トトトトトトト」すごい早さで動いていました。
メダカの卵を見ているみたいだった。
これが馬になるんだなあ・・・。
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7 わからない?
厩舎の2階で仕事をしていたら、下にいた馬が見えた
ので名前を呼んでみましたが、無視をされてしまいま
した。 「他の馬ならどうだろう?」そう思ってほかの
馬にも声をかけてみたけど、やっぱり上を向いてくれ
ません。 そういえば、馬が上を見上げるのを見た
事がないなあ。
馬は真上はわからないのかな?
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8 ハイジのきもち
干した寝藁はいいにおいがします。
ふとんを干して寝た時の、おひさまのような
においでしょうか?(ちょっとちがう?)
「アルプスの少女ハイジ」でハイジが
「干草のベットがはいいにおい!」って言っていたの
がよく分かる。
でもこれにシーツを敷いたら、ちくちくするよなあ。
ハイジはやわらかいワラをもらったのかな。
今日も、お母さんの背中に足跡を発見!!
現場をおさえなければ。
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9 ひみつの場所
「またくっつけて帰ってきた」
いつも放牧から帰ってきたら、しっぽの付け根から下に
向かってたくさん草の種を付けて帰ってくるちびがいま
す。 他のちびたちはなんでもないのに、毎日どうして
この仔だけ? きっとみんなの知らないひみつの場所
があるんだ。 この仔の頭ににカメラをつけて何をし
てるか見てみたい。
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10 おじゃま
夜飼いでボロを取ろうと当歳の馬房に入ろうろしたら、
2階から牧草がほそく長く下に向かって下りていました。
ちびは一生懸命首をのばして、その牧草を食べようとし
ていた。 あとちょっとなんだけど、届かない。 その
しぐさがとってもかわいい♪
私が入ってくると「んー?」と寄ってきました。
「おじゃまだったかな」 とさっさと掃除をして馬房をでま
した。 あしたの朝には届いているかな?
きっとチャレンジしている事でしょう。
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11 見てしまった
お母さんがいい気持ちで寝ている横で、ちびが前脚を
お母さんの背中に乗せているのを、とうとう見てしまい
ました。
「起きてよー おっぱいちょうだいー!」とちびは言って
いました。 お母さんは「しょうがないわねぇっ」 と
起きて(ちょっと不機嫌)、ちびはよろこんでいました。
背中には足型がばっちり。
No.10の結果
ちびは牧草に届いたようです。
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12 蹴られたいー
妊娠の再確認検査のために、獣医さんが馬を見にき
ました。 おしりから手を入れて仔馬がいるが確認
します。 「あー、いますね。」 と言ったあとに、獣医
さんは突然笑いだしました。 「蹴ってる、蹴ってる」
「先生が蹴られているんですか?」 「そうだよ」
わたしも蹴られたいー。
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13 かんちがい
従業員の人と馬を厩舎まで連れて行ったとき、うるさい
馬ばかり引いたので、とてもどきどきしました。
「こわかったな」 そう言われて、 あれー何年働いて
いる人でもこわい事なんてあるんだ。 と思った。
そのあとパートのおばさんと仕事をしていたら、
「こわいねー!」 といわれました・・・。
もしかして 「こわい」 って・・・。 そう、こわいとは
「つかれる」という意味でした。 なんてこったい。
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14 血のにおい
あるお母さんなんだけど、見ている時や、手入れをする
時のさわる感触が、うちにいる種馬「じじ」を手入れして
るような気分になってしまいます。
うまく言えないんだけど、同じ血のにおいがする。
内側から伝わってくるものがじじと全く同じなのです。
今まで調べなかったわたしがいけないのですが、今頃
になって聞いてみました。
「この子って、じじにそっくりだよね」そう言ったら案の定
「そうだよ、じじの子供だよ」 と返されました。
やっぱりと思ったけど、種馬を管理している人たちは今
のわたしみたいに、自分が世話をしている種馬の子供
なら言われなくても触るだけで何か感じるのかもしれな
い。 何が似ているとかじゃなくて、感じるのです。
それってへんなのかな。
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15 馬?牛?
牛屋さんの所を通った時、牛にまじって馬が1頭。
何回見ても馬。 どうして? なんで?
「1頭しか馬がいなくて、かわいそうだから一緒にして
いるんじゃないの?」 牛屋と馬屋をいっしょにやって
いるとそういうことも出来るんだ。 馬は自分が牛と間
違えないか心配。 のんびりした性格になるかな。
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