運動ってなぜ必要なの?
人間が運動をしないと・・・
人間を含め、動物は「活動する」、「食べる」、「休む」、この3つのパターンの生活を繰り返してきました。文明が発達し便利な世の中になると、人間はそれほど大きな活動をしなくても快適に暮らせるようになってきました。
しかし、その快適な暮らしと引き換えに、体を動かさないことによる弊害が注目されるようになりました。ここにいくつか、その弊害の代表例を挙げてみましょう。
1. 循環器系の影響−心拍数が増加、すぐにハアハア疲れる。
2. 骨への影響−骨が軟らかくなり、骨折しやすくなる。
3. 筋肉への影響−筋肉が萎縮する。力がなくなり、持久力も衰える。
4. 肥満−脂肪が増える。体重の増加
5. 抵抗力の低下−暑さ・寒さに対する抵抗力、カゼなど細菌に対する抵抗力の低下
6. 運動不足病の増加−心筋梗塞、狭心症、糖尿病、高血圧、動脈硬化の発症。
皆さんはいくつか思い当たる項目がありましたか?これらは決して加齢による影響ではないのです。「最近、お腹に脂肪がついてきたなぁ、もう年かな」「カゼも引きやすくなったし、ちょっと階段昇っただけですぐ疲れるよ。若いころはそうでもなかったのに・・・。」というのは実は間違いなのです。すべて、運動不足により引き起こされたもので、運動を定期的にすることで未然に防ぐあるいは低下の度合いをゆっくりにすることができます。言い換えれば、運動をしないという事は、老化促進のあえて手助けしていると言えるでしょう。そして、運動を始めることにより、「若返る」ことも可能になってきます。
運動って本当に効果あるの?
では、上に挙げた運動不足による障害のいくつかを、もう少し詳しく噛み砕いてみましょう。本当に運動する事によって、問題は避けることができるのかどうかを調べてみます。
−循環器−
これは、心筋梗塞や高血圧と深い関係をもっています。血管を輪切りにした状態の図は皆さんもよくご覧になっていると思います。

ピンク色の部分はコレステロールで、白い部分が血液の通るスペースです。左側は正常な状態ですが、右側の血管はコレステロールが血管にへばり付き、スペースを狭くしています。この状態で血液を体の隅々まで大量に送り込もうとするとどうなるでしょう?心臓はこの狭くなった通り道でも血液を送らなければならないので、力強く血液を送り出すようにしなければなりません。当然その行為は、心臓自身に大きな負担をかけてしまいます。
そして、そのコレステロールがついに血管を塞いでしまうと、その先の部分は血液が通わなくなり、機能しなくなってしまいます。これが心筋梗塞です。しかし、このコレステロールの付着は適した運動によって防ぐことができます。これらの障害はなってしまってからでは治療がものすごく大変です。そうならないためにも普段からの運動が必要になってきます。
−筋肉−
事務仕事の方や女性の方などは、「私達には必要以上の筋肉はいらない」と考える方が多いと思います。しかし、普段使っていないと思われる筋肉にもちゃんと役割があるのです。たとえば、腰痛を訴える人は、腹筋の低下が見られる場合が多くあります。肩こりも、同じ姿勢を長く保っていて動かさないと、血液の循環が悪くなり、凝った状態になります。これは運動や軽い体操を続けると防ぐ事ができます。
大きな問題の一つに、ふとももの筋肉があります。加齢とともにヒザの痛みを訴える人が多くなります。これはヒザを支えるふとももの筋肉をしっかり鍛えておく事で、あらかじめヒザのケガを防ぐ事ができます。痛みが出る人は、支える筋肉が衰えヒザの中の骨と骨がぶつかり合ってしまうからです。
スポーツ選手のような厳しいトレーニングをする必要はありません。詳しい運動の方法は別の機会になりますが、ちょっとした運動で快適な生活をより長く保つことができるのです。
−脂肪−
脂肪が体の周りにつくのは、決して見た目が悪くなるということだけではありません。多くの方はその見た目を気にしてダイエットなどに励んでいますが、脂肪の恐さは先ほど挙げた、コレステロールによる血栓の問題や脂肪肝などの内臓疾患、体重増加による腰痛やヒザ痛など整形外科的な疾患など多くに影響があることです。
間違ったダイエットでは、この脂肪はあまり減らず、大切な筋肉を減らして体重を落とす方法があるので十分注意しましょう。
−抵抗力−
運動を行う人は、ものすごく細かい血管の先の先まで血液の流れが大変スムーズです。これは何を意味しているのでしょう?例えば、冷え性でお困りの方は、その細かい血管にうまく血液が流れ込まないことが原因の一つなのです。運動を定期的に行えば、毛細血管の循環がよくなり症状が軽減されます。また、毛細血管の循環が良いと皮膚で温度調節ができ、寒さや暑さに対しての順応が上手にできます。それによってカゼや病気も防げるでしょう。
これで、なぜ私達に運動が必要なのかがわかって頂けたでしょうか。いろんなケガや病気をしてしまった後でも運動によって治療することはできます。しかし、できればそれらのケガや病気はしたくありませんよね。そうならない為に、あらかじめ普段からの適切な運動で予防しておくことをお勧めします。
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