膝の構造
水泳以外のほとんどのスポーツは下肢で体を支え、そして移動しながら行います。そして、体の移動だけでなく、時にはジャンプやその着地、急激なストップやターンなどスポーツ選手にとって下肢はとても大切な役割を担っています。
そのわれわれの体重を支える下肢の中で、膝の関節は特に大切な場所であり、それだけにケガも多くなります。
膝の鍛え方やケガのことをお話する前に、ここではまずその膝の仕組みや構造について調べてみましょう。

@内側(ないそく)々副靭帯(そくふくじんたい)
A外側(がいそく)々副靭帯(そくふくじんたい)
B前(ぜん)十(じゅう)字(じ)靭帯(じんたい)
C後(こう)十(じゅう)字(じ)靭帯(じんたい)
D内側(ないそく)半(はん)月(げつ)板(ばん)
E外側(がいそく)半(はん)月(げつ)板(ばん)
それぞれの役割
〜内側・外側々副靭帯〜
この2つの靭帯は膝の内がわと外がわそれぞれに通っていて、膝を側面から固定します。しかし2つの靭帯は強さが違ってきます。外側々副靭帯はひも状になっていて強い靭帯なのですが、内側々副靭帯は薄い板状になっており、外側々副靭帯よりも強度は弱くなっています。そのため、内側々副靭帯の方がケガが起こりやすくなっています。
また、外側からタックルや人が倒れてくる場合も多いので、構造上でも内側々副靭帯のほうがケガしやすくなっています。
〜前・後十字靭帯〜
この2つの靭帯は膝の中に2つが絡み合うように交差して通っています。前十字靭帯は膝より下のすねの骨が前に飛び出したりずれたりしないようにする働きがあります。後十字靭帯はその反対で、後ろにずれないように働いています。
また、その交差した状態で分かるように、膝がねじれたりするのをお互いの働きによって防いでいます。
2つのうち前十字靭帯の方がケガの可能性も大きく運動にとっては非常に重要な役割を果たします。反対に後十字靭帯はそれほどケガにつながる可能性も低く役割もそれほど重要ではないので、ケガをしてもすぐ手術をしなかったり場合によってはそのまま手術をしない場合もあります。
〜内側・外側半月板〜
半月板はやわらかいシリコン状の組織でできています。図で分かるように半月板は太ももの骨とすねの骨の間に挟まれていて、膝にかかる体重や衝撃を吸収するクッションの役割をします。やわらかい組織なので、大きな衝撃や繰り返しの酷使によってちぎれたりしてしまいます。
横から見ると

膝蓋骨とは「お皿」や「ひざ小僧」といわれている骨です。太ももの前側の筋肉はこの骨に付いて膝蓋靭帯(膝蓋腱とも呼ばれます)によってすねの骨に固定されます。この靭帯はジャンプやダッシュを繰り返すスポーツの選手がよく炎症などを起こします。
少し専門的で難しい話になってしまいましたが、この膝の仕組みや構造を覚えておくと、今後のトレーニングやケガの予防に大きく役立ちます。全部覚える必要はありませんが、もし他のページでわからない事があったらこのページに戻って見直してみて下さい。
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